5月に三日間、フジマルさんの畑作業を手伝いに行ってきました。
三日目のお迎えは藤丸さんご本人。
是非見て欲しいと案内されたのは、安堂駅近くにあるカタシモワイナリー。
スタートアップ当初の藤丸さんに畑を紹介し、後に醸造設備まで提供してくださったのがカタシモワイナリーの高井社長というのはご存知の方も多いはず。
駅から歩いて数分で現れた趣のある日本家屋のワイナリーは、その姿で歴史を静かに物語っており、醸造所では「ひやしあめ」の仕込み中でした。
なぜワイナリーでひやしあめなのか?
ワインづくりにはシーズンがあり、収穫の秋が最も忙しく、初春の瓶詰めが終わると醸造所では作業が無くなります。
高井社長は雇用を絶やさないよう、ワインのオフシーズンには「ひやしあめ」を作られています。
古くから地域に根付くカタシモワイナリーは、ワインをつくるだけでなく、地域の雇用をつくり・維持をされている。
正社員やパートに関係なく、どんなに時間がかかっても一人一人に向き合って話を聞いて事業をここまで継続されてきたとのこと。
雇用を維持するために仕事をつくる
高井社長が地域をいかに大切に想われ、従業員やその方の生活を尊重されているかを、少しばかり窺い知ることができたように思います。
そしてカタシモワイナリーのワインと言えば、「たこシャン」が有名ですが、その軽やかな味わいの裏に高井社長の地域への想いがあることを知りました。
高齢化による耕作放棄地は日本の大きな問題ですが、就農したいと畑を借りたくても農家の方は見ず知らずの人に畑は貸して下さらないと聞きます。
藤丸さんが畑を借りられたのは、高井さんのお力添えがあってこそなのですが、そこには地域への想いがあったからだと思いました。
この後は、藤丸さんの最初の畑に向かいます。
続きは最終編にてご紹介しますね。