【ご報告】日本酒講座:ティスティング道場~熟成をカガクする~
1月20日(日)は第十二回日本酒講座を開催しました。一部二部とも満席でたくさん方にご参加いただきました。
「熟成とは」「老香とは」について、
最新の研究結果を元に「化学」的にアプローチ。化学的な説明が受け入れられるか心配だったのですが、講義が終わってみれば全く杞憂でした。研究結果が下支えにあるものは納得性が高く、実際に試薬や老ねたお酒で検証してもらうことで、更に理解を深めていただきました。
当日ご用意したBY違いのお酒+試薬です。
・鶴齢(生原酒):29BY,30BY
・華酒(生):30BY~27BY
・黒澤2014:BY26
・独楽蔵遙か五年:BY25より古い
・ソトロン
・DMTS(ジメチルトリスルフィド)
・イソバレルアルデヒド
・アセトアルデヒド
一部は初心者向けだったので分かりやすいお酒を
二部は有資格者向けだったので、お酒も試薬も少し複雑性を加えました。
・鶴齢は、一年違いでも味わいが大きく異なり、熟成による変化が分かりやすいお酒として。
・華酒は、BY違いで味わい香りが異なり、老香を探してもらうお酒として。
・黒澤は、火入れのため他とは違う熟成の仕方をしているので古酒に感じさせない代表として。
・独楽蔵は、熟成を想定してつくられたお酒であり6年以上経過している熟成古酒として。
今回は、化学・研究結果・試薬などでしっかり論理的に講義させていただきました。
当日、直前に資料の映写ができなくなり、80ページ近くの資料を人数分印刷してのご説明になり、受講者様にはご迷惑をお掛けしたこともこの場をお借りしてお詫びいたします。これにより後の準備も狂ってしまい、私自身もかなり神経がすり減りました・・・。
見かねてお手伝いくださった方には感謝いたします。
次回は2月11日(祝)に、ティスティング道場として「香り酵母」を取り上げます。1部は飲食店勤務の方、二部は一般の方を対象にします。イベントページは別途立ち上げますので、皆様のご参加をお待ちしております^^
VINSY真々部なり