5月に三日間、フジマルさんの畑作業を手伝いに行ってきました。二日目は岩谷さんに迎えに来ていただき、小型の軽トラでいざ出陣!
向かったその先は、、、細い山道の崖の先・・・。車のボディをこすらないと曲がれない細~い山道の先。畑に行くだけで命がけです(>_<
当日向かった畑は、岩谷さんの軽トラでしか入れないある意味秘境の地。もちろんトイレなんてありません。畑作業に精神を集中して、一日トイレを忘れるのみ(笑
今回は、棚仕立てのデラウエア畑で誘引・除葉です。一つの主枝から一番良い新梢を誘引し、残りを除葉します。
ここで「もったいない」は厳禁。
ワインにしたときの味わいを見越した設計であり、作り手さんの方針なのです。
『畑作業の時からどのようなワインにするか、その味わいやエチケットのデザインを考えながら作業をするんだよ』と岩谷さん。
【手順】
1)一本の主枝から出る新梢、花芽を注意深く確認
2)一番良い(=残す)新梢を選ぶ
3)残す新梢を番線(ワイヤー)にテープで固定
4)他の新梢を取り除く
5)1)から繰り返し
棚仕立てなので、主枝は多数あります。しかも、くねくね伸びているので、途中でどの枝の新梢なのか隣の木の枝か分からなくなるので、個を見つつ全体を見て確認する必要があり、なかなか作業は進みません。ちなみに固定する器具は、誘引結束機(テープナー)といい、テープは光に当たって将来は土に返るものなので、畑に落としてもよいとのこと。
この日は雨が本降りになって、レインカットのビニールに雨が当たり滝壺に入ったような轟音で、岩谷さんと会話もできず顔を見合わして笑うのみでした。
初めて棚仕立ての誘引をしましたが、風を入れるためにビニールが途中開けてあるので、足はぬかるみ、手を上げている袖口から雨が入り込み、後半は二人とも雨でビッショリ。
その上、一日中手を上げて首を傾けて作業をするため、気がつくと腰が固まって全く動かなくなりギックリ腰になるかと冷や汗をかきました。ここまで重労働だと、お年寄りの農家さんがやむなく畑を止めてしまうのも理解ができます。。。
今回の作業を通して、生半可な情熱だけで畑作業を続けられるものではないと改めて思いました。継ぎ手のいない畑を引き受けて、毎朝畑に出かけて作業をし続けた藤丸さんは、畑で一人何を思われてたのでしょうか。。。
この続きは三日目のレポートでご紹介します。